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医者になったわけ ~お父様の突然死~

医者になったわけ ~お父様の突然死~

高見:先生が医者になられた経緯について教えていただきたいのですが?
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角田:はい。私が15のときに父が原因不明の突然死したことが
        きっかけなんです。
       病理解剖もしていただいたんですけど、結局何も分からずに
       死因不明のまま心不全という診断が付きました。

高見:はい。

角田:私はその分からないという事実がすごいショックで・・・。
        「今の医学でも分からないなんていうことがあるんだ」って。
       それで父が亡くなった理由を知りたい、分かりたいという気持ちから医者になろうと決心したんです。

高見:そうだったんですか。
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角田:はい。でも、父が46歳で働き盛りのときだったので、高校も
   そのまま在学できるのかというくらいの状況に
なりまして、
      医者になるなら学費の安くて通学できる国立大学しかないと
    思って、 がんばりました。

高見:通学圏内の国立医学部というとかなり限られますよね。
          超難関ばかりですね。

角田:ええ、もうとにかく猛勉強しました。
         絶対浪人できない状況でしたし、最終的には奨学金をいただけるくらいまで頑張りました。

高見:それで大学を卒業されてからは?

角田:はい。心臓血管外科というところで研修し、最終的に心カテ部門*のある内科に入局しました。(*心臓
        カテーテル部門)でも実際に入局してみると、主に糖尿病の患者さんを治療する代謝内科を担当することに
        なりまして・・・・。 
        それで皮膚科と連携してチームで治療をすることが多かったんです。

高見:それで皮膚科にご興味を持ったということ?

角田:はい。それで順天堂大学の皮膚科に再入局しました。

高見:そうすると、お父様がお亡くなりになられた件はご自身の中で解決されたんですか?
   
角田:自分も医師になって、医療の現場で働いてうちに、父の死を自然に受け入れていくことができるように
        なりました。
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高見:どうしてですか?

角田:いろいろな勉強や経験をつんでいくうちに、逆に世の中は
        分からないことだらけなんだって知ったんです。
        例えば、医学であれば、人間の体や病気の全部が解明され
        ているわけではなく、私たちはその一部だけを研究しているに
        過ぎないんだな、と知ったんです。

高見:なるほど。
「科学で解き明かせないものなどない」と思っていたのが、実はまだまだ未知のことだらけだと
        気が付いたと?

角田:そう、それで医学生から医者になる過程で、世の中のすべてに答えがあるわけではないということを
        受け入れようと思ったんですね。
        そうしたら、同時に父の死を受け入れることが出来たんですよ。
        分からないということもあり得るんだなと。

高見:それで皮膚科に行こうと?

角田:そうです。それでこれからは私自身が本当に興味のある道を進もうと思ったんです。

高見:なるほど。とっても深い話ですね。よく分かりました。
         順天堂大学の皮膚科ではどんなことをされていたんですか?

角田:たくさん研究もしていましたし、皮膚科外来も病棟も担当していました。
        特に女性としてはじめて皮膚科病棟を担当した医師だったんです。

高見:皮膚科外来ではどんな診察をしていたんですか?

角田:いわゆる一般皮膚科で治療する病気すべてです。13年間いましたから・・・。
          他には脱毛症の治療も多かったです。
         順天堂は大学病院として初めて育毛外来を設置した病院なんですよ。
 
 
 
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