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脳外科医に聞く  意外と知られていない頭痛のこと (2)

 

頭痛との上手な付き合い方

 

 高見: 女性の何人に1人くらいの割合で頭痛があるのでしょうか?
 
山王: 5人に1人くらいですね。

高見: それは診察が必要な頭痛の方の割合ですか?

山王: 30代だとそれくらいいらっしゃると思いますよ。 
           日本だと片頭痛の方が840万人って言われています。

 

image5.png高見:  頭痛に悩んでいる人の受診率が3%と伺ってい
     ますから、30代の女性が500人いたら、診察が
      必要な頭痛の方が100人、そのうちたった3人し
             か実際に病院に行っていないと言うことになりま
             すね。

山王: そうですね。大抵の頭痛は専門のクリニックで
            改善できるだけに本当にもったいないです。

高見: 品川の駅前で開業されたと言うのは、できるだけ
          気軽に受診できるようにということですか?

山王: はい、お勤めの若い世代の方が多い  
           というのが大きいですね。

高見: やはりOLの方が多いですか?

山王: ほとんどですね。

高見: それじゃお昼とかもたいへんですね。

山王: そうでもないんですよ。金曜の夜とか、夕方6時から7時が一番混むんですよ。

高見: 夕方診察に伺うと、患者さんで待合室に入りきらないこともありますものね。
 
山王: そうなんですよね。
    出来れば昼間のゆっくりお話できる時間に来ていただきたいんですよ。
        バタバタしていると十分にお話が出来ないので患者さんの言いたいこともこちらに伝わらないし、
           様子を見ながらその方に一番あった薬を見つけていくんですけど、うまく説明しないと、薬だけ出されて
           放置されたみたいに思われてしまったり、はじめの薬があまり効かなかったときはそのまま来院されな
           かったり・・・。

 
高見: 結果、頭痛がよくなるチャンスを逃してしまう。

山王: はい。

高見: 私も以前、といっても10年以上も前ですが、片頭痛の薬でかえって気持ち悪くなったことがありました。

山王: 飲むタイミングがすごく重要な薬で、いいタイミングで飲まないと効かないんですよ。
     タイミングを間違えると、かえって副作用がでてしまったりしますからね。
     それに処方箋薬局の方から「これは片頭痛の特効薬だからどうしても我慢できなくなったときに
     飲んでね」って説明されちゃって・・・。

 
高見: 薬剤師さんでもよく理解できていない方がいる。
 
山王: そうなんです。早めに飲まなければいけないのに我慢に我慢を重ねて飲んだがために、
     結局飲んだ途端に吐いてしまった。とか、全然効かなかったとか。とんでもない薬を処方されたみたい
     に思われてしまうことまであって。
     だからできるだけ、しっかり時間をとって来ていただきたいですよね。

 
高見: 毎日、市販薬飲んでなんとなくごまかせちゃうから、なかなか病院に行こうとまで思わないし、
           行ったとしても優先順位が低くて、終業後とかにしか行かなくなっちゃう。

山王: 今は片頭痛にも特効薬があるから本当に楽になるんですよ。
 
image9.png高見: 自分の場合、頭痛があってちょっと調子悪いと普段
    の7割くらい。
    もともとそんなにたいしたことないから70%になっ
    ちゃったら相当きびしい。(笑) 
    本当に悪いとほとんど2、3割になってしまう。

 
山王: パフォーマンスが落ちますからね。
 

高見: それでも仕事柄、なんとか起き出して仕事してます
     けど。
            あと、片頭痛の薬を持っているだけでだいぶ安心感がありますよね。
           「頭痛が出るかもしれない」という恐怖心が少なくなることがとても大きい。

 
山王: そう、安心感が違いますよ。よく効く薬を見つけておけばいざと言うとき安心ですよね。
            そのためにも相談に来てもらいたいんですよね。
 
image4.png高見:  画一的な市販薬を飲んで一応は安心する。
     それがどれくらい効いているのか分からないけど、
            となくしのいでいる。
            というよりも、ちゃんと専門医を受診して、お薬を選ん
            でいただいて、あとは痛みを コントロールできる 
     ようになれば、毎日の生活もかなり変わりますよね。

山王: そうなんですよ。

高見:  それと、費用についても、市販薬を毎日のように飲むより、ご自身にあった薬をちゃんと処方して
            もらってポイントポイントで服用した方が体への負担も少なし、お金もかからない。
            ほとんどが保険も適用されるし。

山王: そうですね。
 
高見: 私も大体月に一度は片頭痛で寝込んでしまったり、辛い日がある。
           それも小学校4年のときからですから・・・


山王: それは長い(笑)
 
高見: はい。約30年以上の頭痛との付き合いで、最小で見積もっても年12回ですから、
     これまで360日なんですよ。
     これまでの人生の中で1年間は毎日頭痛で寝込んでいたと言う・・・。

 

山王: うーん、たいへんですよね。

高見: ええ、たいへんでしたね。でも仕事でも何でもとことんまで忙しくやってしまうので、“頭痛が自分に
      ブレーキをかけてくれる”と言う意識を持つようにしたら、意外と気持ちが楽になりましたね。
    昔は「うわっ、頭痛が出やがった、ちくしょー」みたいな感じだったのが「あっ、頭痛が出た。ちょっと寝て
    くるね」っていう感じになった。
      もちろん薬を飲めば最小限で済むので安心したということも大きいですけどね。
      頑張りすぎているときにちょっと頭痛をきっかけに休ませてもらえるみたいな。

 
山王: なるほど、いい考え方ですね。


高見: ありがとうございます。
     ちなみに慢性頭痛に根治ということもあるんでしょうか?
     (*根本治癒 完全に治ること、頭痛がなくなること)


山王: ありますよ。ストレスがなくなったり、生活変わると治ることは。
     たとえば外国で生活したら治ったとか、環境による部分も多いですよ。

 

 

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